白と黒のストライプで12センチの小型の魚。
魚の寄生虫を掃除する魚として有名です。
伊豆半島ではダイビングで普通に見かけます。
知能が高い魚?
大阪市立大学、幸田正典氏の最新研究では
ホンソメワケベラが自分の姿を認知
できると言う結果が報告されています。
ミラーテストで、動物の体にマークをつけて鏡の前に置くと、
その動物が自分の体でマークを調べたり、
触ろうとしたりするかどうかを観察する実験です。
その動物は鏡に映ったマークが別の個体ではなく
自分のマークと理解したからです。
今までミラーテストに合格したのは類人猿や
イルカ、ゾウ、鳥類のカササギだけです。
ミラーテストで魚類のホンソメワケベラが
最も知性の高い動物にリストアップされました。
![](https://www.mitell-a.com/wp-content/uploads/ホンソメワケベラfree500A.jpg)
ホンソメワケベラは他のベラと同様に性転換します。
ホンソメワケベラはメスの性別で生まれて、
グループ内でもっとも大きな個体がオスに性転換します。
魚の掃除屋です。
魚はホンソメワケベラを発見すると近寄って行きます。
ホンソメワケベラはその魚の回りを泳ぎながら、
魚の体表に食いついている寄生虫を捕食します。
時にはえらの中や口の中にも入りこみ、
食べかすなどを食べて回ることもあります。
大型魚は胸びれを動かして身体の安定を保ちます。
![](https://www.mitell-a.com/wp-content/uploads/ホンソメワケベラ2-500A-2.jpg)
メバルなどの小型魚は全身硬直状態になり、
ホンソメワケベラを驚かさないように運動を制止する
行動を観察したことがあります。
英語ではドクターフィッシュと言って、
魚の体を清潔にして皮膚病から守っています。
本当の名前は?
元々は「ホソソメワケベラ」(細染分ベラ)でしたが、
和名を登録する際に、片仮名の読み違いにより
「ホンソメワケベラ」と記録されてしまいました。
ホンソメワケベラは興味深い魚ですね!
その理由は
1.ホンソメワケベラは最も賢い魚。
2.他のベラと同様に性転換する
3.ドクターフィッシュとして魚の掃除屋さん。
4.本当はホソソメワケベラ(細染分けベラ)
だからです。