学生時代、ゼミ仲間とスベスベマンジュウガ
ニは変な名前だねと話していると、ゼミの先
生が大阪大学のえらい先生が1970年ごろ名
付けたと教えてくれました。
甲長3.5cm、甲幅5cmほどの小型のカニで、
インド洋からから西太平洋に広く分布し
学名がAtergatis floridus (Linnaeus, 1767)
なので1769年にリンネが名付けたことが分
かりますが、標準和名はもっとセンスの良い
名前にしてもらいたかった。でも名前から
体は丸い形で表面がツルツルしていること
わかります。またこのカニはハサミの先が
黒いのが特徴。
![](https://www.mitell-a.com/wp-content/uploads/2023/01/スベスベマンジュウガニ6500.jpg)
名前は独特でも、スベスベマンジュウガニは
磯遊びでごく普通に見かけことができます。
房総半島以南に部に分布し、磯や転石地帯に
生息し、色は茶褐色や淡褐色などでレース柄
のような模様がある。主に夜行性で、ゴカ
イの仲間、魚の死肉など何でも食べます。
スベスベマンジュウガニは子供用の歌もある
ので有名なカニになってしまいましたが、
このカニの持つ毒はフグ毒のテトロドキシン
や麻酔性貝毒のサキトキシンで、毒が強力。
これらの毒は加熱しても分解することなく、
口にすれば激しい中毒を起こし、最悪の場合
は死に至ります。
![](https://www.mitell-a.com/wp-content/uploads/2023/01/スベスベマンジュウガニ9A500.jpg)
毒化する原因は、フグと同じように食物によ
る生物濃縮のと考えられる。
磯で普通に見かける小さなカニなので間違っ
ても味噌汁の出汁にしないように。
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