小学生の頃不思議な体験をしました。
友達と海に近い河口でハゼ釣りをしていた時、
水中に青く輝く虫のような生き物を見つけました。
手ですくって見ると青い輝きはなくなり、
灰色の1センチくらいの小さな虫でした。
仕方なく水中に戻すと、また青く光りました。
気になったのでもう一度すくってみると
やはり灰色の虫でした。これを3回繰り返しました。
10年後大学で海洋生物を勉強した時このムシの正体が分かりました。
太陽の光に当たると体が青く反射するサフィリナと言うカニやエビの仲間の
プランクトンでした。サファリナは海のサファイア
という意味です。小学生の頃、サファリナを手ですくった時、太陽の光が当たらなく
なり輝きがなくなったと思います。
サフィリナは本体の色ではなく、光による作用(干渉、回析)による輝きます。
これは構造色という現象で、光の波長300nm~700nmレベルの波長の光を
反射させるという原理です。
身近な構造色ではCDやDVD、シャボン玉、
これらは超微細な層構造による構造色であり、
見る角度によって様々な色に移り変わります。
タマムシ虫も構造色によって輝きます。
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