小学生の時、海の図鑑でホネガイを見た時からホネガイ
のファンになりました。今でもその不思議な形に引かれます。
まるで現代アーチストが作った作品のように、
斬新でバランスとれている巻貝です。
でもホネガイが生活するには無駄で豪華なデザインです。
ホネガイは砂底に生息し、二枚貝などを捕食する肉食の貝。
捕らえた貝をヤスリ状の舌で貝殻に穴を開けて中身を食べます。
またヤスリのような舌を使って成長の際に邪魔になった
自らの貝殻の突起を切り落として成長していきます。
形は棘のような長い突起で魚の骨のようです。
この突起は規則的に並んでいて、上部から見ると
120度ごとに均等に3方向に分かれて伸びています
ホネガイの発達した棘には
1.捕食者からの防御。
2.波や海底での殻の向きの安定化。
この2つの役割があると考えられています。
しかしこれらの機能を果たすためだけには無駄なデザイン。
ホネガイが住んでいるのは、上部のらせんに巻いた部分だけ。
それ以外の所はとても精密に、かなり労力を費やして
作られていますが目的は分かりません。
それでもホネガイの均等のとれた美しさは完璧。
人間の立場から考えると無駄なデザインですが
ホネガイ自身には別の目的があると思います。