ヒトデ 五角形の体形は有利?

数学 数字 デザイン

体が五角形の生物

地球の生物は左右対称に近い動物が大半です。  

一部例外がありヒトデやウニといった「棘皮動物」は違います。

彼らは5つの似た形が中心から放射状にならびます。

厳しい生存競争の中で長い間生きてきました。

 左右対称の生物は有利?

 普通生物は前後がはっきりしています。体軸の前後に沿って神経細胞があり、

 その先端に感覚器と摂食器と脳を収めた頭部があります。

 「食べる」「逃げる」という目的のために、体軸方向に素早く移動する

 ためには骨格と筋肉が左右対称でなければなりません。

 それが生物の体の構造をある方向に素速く移動できる体

 を獲得したと考えられます。

  放射状の生物は不利?

 一方ヒトデやウニといった棘皮動物は違います。

 棘皮動物は5つの似た形が中心から放射状にならびます。

 これを五放射相称(ごほうしゃそうしょう)といいます。

  素早く行動できる体形ではありません。

 しかし 彼らは素早く移動しなくても生き延びる戦略

 を採り、ある程度の成功をした思います。

 五角形は動きが鈍い生き物にとって全方向から

 流れてくるエサを取るために効率が良いと言うことです。

 昆布などの海藻をたべているので動きは鈍くても大丈夫。

 興味深いことに幼体のときは左右対称の体ですが

 成長すると5角形の強度が強い骨格を持ちます。

ウニは滅びることなく生存してきた。

 放射状(5角形)の生物は古生代のカンブリア紀、

 約5億年前から現在まで繁栄しています。

 ウニの体が5角形なのは生き残るのに都合が良かったといえます。


 それで古生代からの生物大量絶滅を生き残ることができました。

  ウニがどんな形をしているかは人間にとっては

 どうでもいいことで、重要なのはウニを安く

 食べれかと言うことです。


オウムガイ フィボナッチ数列
フィボナッチ数列は生物のデザインでよく見られます。 オウムガイの渦巻きもフィボナッチ数列です。

タイトルとURLをコピーしました