サンゴは小さなポリプ(小さなイソギンチャク)の集まりでできています。
6本の触手を持ったポリプは、サンゴ礁を形成します(六放サンゴ)。
一方、8本の触手を持つポリプは、特定の深海で樹枝状に成長し、
宝石サンゴになります(八放サンゴ)。
炭酸カルシウムが主成分ですが、表面硬度が真珠と同じ硬度3.5~4です。
材料として硬すぎず、軟らかすぎずの硬度が、職人の創作欲を駆り立て、
イヤリング、ネックレス、ペンダントなど見事な作品に加工されます。
ベニサンゴ(Corallium rubrum)
生息地は地中海、イタリア近海からアフリカ北西岸まで。群体の高さは30
センチメートル程度、浅い海底にも分布する、宝石サンゴの中では
もっとも人類の利用が長い。
アカサンゴ(Corallium japonicum)日本のサンゴ
土佐湾、小笠原諸島など日本近海の海底に生息。
群体の高さは40センチメートル程度。
モモイロサンゴ(Corallium elatius)
フィリピンから長崎沖、土佐湾、小笠原諸島などに生息。
群体の高さは150センチメートル以上と、大型の種
シロサンゴ(Corallium konojoi)学名はコノジョイさんのサンゴ
南シナ海から長崎沖、土佐湾などに生息。高さは50センチメートル程度、
学名のコノジョイ(konojoi)は日本で初めてシロサンゴを採取し、
またサンゴ用の漁網を開発するなどサンゴ漁に貢献した戎屋幸之丞の
名前にちなむ。学者ではなく、お金に目がくらんだ命知らずの漁師の
名前が学名ですよ。
日本の宝石サンゴは500m以上の深さに生息しているので
残念ながらダイバーは見ることが出来ません。
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