目が八つのヤツメウナギ

魚は普通は目が二つですが、目が四つに見えるヨツメウオ、目が八つに見えるヤツメウナギがいます。ヤツメウ  ナギの体の両側には7対の鰓の穴があり、それが目のようにみえることから、本来目のとあわせて「八目」と呼ばれます。

鰓が目に見えます。

体形

ヤツメウナギは細長く、体の断面が楕円形をしていますから「ウナギ型」と表現される外見です。しかし顎がなく、代わりに吸盤状の口を持っています。この特徴的な口は、ヤツメウナギを他の魚と区別する重要な要素です。顎が無いので無顎類、または口が丸いので円口類とも呼ばれます

ウナギの様な体形ですがウナギとは全く別の種類です

生態

ヤツメウナギは獲物を見つけるために、視覚や嗅覚を使って獲物を探します。獲物を見つけると、顎が無いので口にある歯状の吸盤を使って、獲物の体に吸い付くことをします。次に、口から唾液を注入し、唾液には血液凝固を阻止する成分が含まれているため、獲物の血液は止まりません。また、唾液には麻酔作用のある成分も含まれているため、獲物は痛みを感じないようです。

この口で魚の体液を吸い取る

そして、歯状の吸盤を使って獲物の血液や体液を吸い取ります。ヤツメウナギは、1回の寄生で獲物の血液や体液の約半分を吸い取ると言われています。ヤツメウナギの寄生は獲物に大きなダメージを与えることも多く、獲物は血液や体液が失われることで衰弱したり死亡することもあります

ヤツメウナギは日本で4種類で主に日本海側の東北、北海道など寒い地方に生息し、サケやマスなどの魚類に寄生することが多いとされています

ヤツメウナギはビタミンAが豊富ですから疲れ目に効きます。


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