🌊伊豆の海で出会う“海のカリフラワー”──ソフトコーラルの不思議
ダイビングで伊豆半島の海に潜ると、水深10〜20mあたりで“カリフラワー”のような不思議な生き物に出会うことがあります。 カラフルで、潮に揺られてフワフワと漂う姿はまるで海藻のよう。でも実はこれ、れっきとした動物。サンゴの仲間で「ソフトコーラル(軟体サンゴ)」と呼ばれています。

一般的にサンゴ礁で見られるサンゴは石のように硬い「ハードコーラル」。こちらは石灰質のしっかりした骨格を持っています。一方、ソフトコーラルは細かい石灰質の骨片を体内にバラバラに持っているだけなので、触ると柔らかいのが特徴です。名前の通り“ソフト”なサンゴなんですね。
🧬ソフトコーラルとハードコーラルの違いは「固さ」だけじゃない
実はこの2つ、生物学的にもまったく別のグループに属しています。
- ソフトコーラル:八方サンゴの仲間 → ポリプの触手が 8本
- ハードコーラル:六方サンゴの仲間 → ポリプの触手が 6の倍数
どちらも小さなポリプ(クラゲのような形)が集まってできていますが、触手の数で見分けられるのが面白いところです。

📸接写するとわかる“8本の触手”
🎨水中では紫、写真では赤──色が変わる理由
ソフトコーラルを接写すると、花のように開いたポリプの触手がはっきり見えます。 この触手を使って海中のプランクトンを捕まえて食べているんです。

ダイビング中に見るソフトコーラルは紫っぽく見えることが多いですが、実際には赤い種類もたくさんあります。 これは、太陽光の赤い波長が水中で吸収されてしまうため。 フラッシュを焚いて撮影すると、本来の鮮やかな赤色がしっかり写ります。
🌺海の中で咲く“花”のような存在

潮に揺られて咲くように開閉するソフトコーラルは、まるで海の花畑。 伊豆の海を潜るなら、ぜひじっくり観察してみてほしい生き物です。
